日付変更線をいつのタイミングで越えたのかはわからないけど、いつの間にか窓の外がすごく明るくなっていて、太陽の方向に向かって飛ぶ飛行機は、少し早い朝を迎え、いよいよハワイが見えてきた。同じ日付の一日が、まったくちがう国でまた始まる。
ハワイに到着したのは朝8時半ごろ。
アロハと出迎えられて、入国審査。強面のおじさんに、「ハネムーン?」と聞かれ、そして少しにやけ顔で「コングラチュレーション」と通された。
JTBのスタッフに促されて、外でバスを待つ。
朝から刺すような日差しと、北海道の短い夏ではほぼ経験できないカラッカラの暑さと、そして、北海道では絶対にお見掛けできない南国の植物と真っ青な空。
バスに乗って、空港を出発。街並みが見えてくるにしたがって、ここは外国なんだな、という雰囲気が強くなる。

やしの木一本一本を写真に収めたいくらい、最初は感動してた。なんでこんなに長くて細いんだ!なんでこんなにスベスベなんだ!ビルの屋上に生えてるやしの木は一体何を吸って成長してんだ!やしの実だ!(最終日に頭をかすめるほどの距離で実を落とされる洗礼を受ける)
やがてワイキキの海が見えてきて、ホテル街に入って、
時差ボケで睡魔に襲われる。

我々が泊まるシェラトンワイキキの23階には、JTBのラウンジがあって、日本人スタッフと、少しの食事がいつも用意されていた。まだチェックインできないから、少しそこで時間をつぶす。
重たい瞼も、23階から見下ろすワイキキビーチを前にするとわずかながら覚醒。来たぜHawaii!!

JTBラウンジの食事は・・・まあ、外国ってこういう感じなんだ~…という味。でもカップ麺とか、ちょっとした軽食は、あるとやっぱり助かる。
いつまでもJTBラウンジにもいられないから、ホテルから徒歩5分の距離にあるT-ギャラリアの2階にある、楽天ラウンジに移動。
こちらは楽天カードを持っている人だけが入れるラウンジ。ハワイ滞在中に何度も見かけるようになる、ピンクの飲み物はここでもタダで飲める。味はかき氷シロップ。
睡魔がピークに達した頃、チェックイン予定時刻より小一時間ほど早いけど、ホテルに戻ってみたら、チェックインできた!
くたくたの身体でようやくホテルの部屋に入ってすぐに、眠気と疲れが化学反応を起こし、トンとの喧嘩が始まった。もうこれに関しては何が理由だったかは全然思い出せない。思い出せるのは、これまたさほど大したことない理由だったということのみ。
ちなみ我々の部屋は、オーシャンフロントと聞いていながら、景色の半分は建物と庭の木々で、海は半分しか見えない残念部屋だった。だから滞在中、きれいな景色を見るときは23階のJTBラウンジにお世話になった。
仮眠を挟み、トンとの和解が成立した後、ホテルからのハネムーン特典の駄菓子詰め放題みたいなものに行く。「アメリカ生まれです」みたいな顔したお菓子がずらり。食欲は全然そそられないけど、好奇心はくすぐられる。紙袋がはちきれんばかりに詰めてきた。

晩御飯はロイヤルハワイアンセンターのフードコート。私は「チャンピオンステーキ&シーフード」というお店の、ガーリックシュリンプとステーキ、トンは「マハロハバーガー」というお店のハンバーガー。
感想は、アメリカの食事って感じ。油がなんとも独特…な気がした。おいしいんだけど、後味が全部共通の油の味。トンと「遊びに来るのはいいけど、住めないね」と話した。
その後は、ホテルのプールで少し遊んで、明日からの本格観光に向けて、泥のように眠りに落ちた2人なのでした。
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